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学生と社会人の違い。責任に押しつぶされて、うつで休職しないために。


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学生と社会人との違い

4月になると、
街に新しいスーツを着た新入社員
の姿が目立つようになります。

彼らはみんな明るく希望と不安に満ち、

これから大人として、
頑張っていこう、

という
気持ちに溢れてるように見えます。

しかしその表情があっという間に
曇ってしまう人も少なくありません。

そして最悪の場合は5月の連休などを
きっかけに、
そのまま出社しなくなり
退職ということも…。




あるいは退職とまでいかなくても

うつで休職をしてしまったり、

仕事が全く楽しくない、

という状況に追い込まれてしまったり、

学生の彼女と別れて、
恋愛がうまくいかなくなってしまったり

希望に満ちて出たはずの社会で、
どんどん全てが暗転して行ってしまう

一体何でこんなことが起きるのでしょうか

学校では教えてくれない、学生と社会人の違い

新入社員が社会や会社について行けない理由として

一般的には学生から社会人への環境の変化
についていけないからということは
言われています
しかし学生と社会との社会人との違い
とは何なのか、

どのように環境が変わるのか

ということについてきちっと教育されている
ケースというのは、
意外に少ないように思います。

例えば学生時代には、

就職先をどこにしようとか、

就職活動どうやっていこうか、

ということについて
相談をする相手はいたかもしれません。

しかし、
社会人とはどういうものなのか、
ということについて、
きちっと教育ができる
ケースというのは必ずしも多くないと
考えています。

それは考えてみれば当たり前のことで、
例えば、アドバイスをする側の教師も、

学校を卒業してそのまま大人になった方

の場合は、
社会人といっても

自分の教師職という特殊な環境内での話

しかできないわけです。

公立の場合は公務員については語ることが
できるかもしれませんが、
それ以外の一般の
社会人については喋れない。

これは当たり前なんですね

学生と社会人の違い。責任に押しつぶされて、うつで休職しないために。

その1:企業でも教えてくれない、学生と社会人の違い

では企業の方はどうかというと、
企業に入ってきた新入社員に対して、

社会人と学生の違いを教えるノウハウがありません。

表面的な、礼儀が大切とか、遅刻してはいけない、
等といった教育はなされるかもしれません。

また、業務を教えるマニュアルであったり
ノウハウ、これはあると思います。

また、例えばオンザジョブトレーニングと
言って、まず自分がつく仕事に配属されて、
その仕事に必要な知識を、実際の仕事を
しながら覚えていく、
という仕組みがあります。




しかしそれだけでは本来の学生と社会人の違い
は何なのかと言った根本部分がわからないまま、
目の前の仕事に追われるということになって
しまいますので、当然、

心の成長が追いつかない

ケースというのが出てくるわけです

多くの企業でこの社会人と学生との違いが
きちっと教育をされていない現状を、
私は悲しく思います。

それが最も大事なことで、
今後を生きていくための一番重要な手がかり
になるケースがあるからです。

学生と社会人との違いがなにか、
ということが分かっていれば、
新入社員としてすぐに挫折をしてしまったり、
恋愛がうまくいかなくなって
しまったりということは減ってくるはずなんですね。

とりあえず、「教えてください」ばかりの教えて君
にもならないはずだし、上司に報告しないで
勝手に突っ走ってしまう暴走君にもなりません。

学生と社会人の違い。責任に押しつぶされて、うつで休職しないために。

その2:学生と社会人の本当の違い

皆さんは社会人と学生の違いって何だと
思いますか?

私は今まで何百回と行ってきた新入社員研修で
多くの新入社員にこの問いかけをしました。

そこで出てくる答えは、例えば、
お金をもらえること
責任が発生すること
大きく分けるとこの二つが多い印象です。

確かにお金をもらうということ、責任が発生する
ということ、それは
学生と社会人との大きな違い、
と言えるかもしれません。

でも学生でも、
アルバイトをしていればお金をもらえるし
アルバイトなりの責任も少ないなりに問われた、
と思います。

だからアルバイトしていた学生は社会人になっても
それが通用するはずなんですね。

ところがそれがうまくいかない。
それはなぜかと言うと、
学生と社会人の根本的な違いの部分が
理解されていないからです。

ではここで学生と社会人の違い、
もちろんいろんな答えがあるんですけれども、
最も根幹になる答えを1つ提示したいと思います。

学生と社会人の違いそれは、
正解があるかないか
です

一部の例えば大学の研究室などで教授と一緒に
実験をしていくなどというケースは例外は
あるかとは思いますけれども、多くの場合、
学生がやっていることは先生や教師が持っている
正解を当てるクイズなんです。

先生と一緒に考えると言っても、
先生は既に答えを持っていて、その、先生が
隠し持っている答えを当てるゲームを
していたに過ぎません。

どんなに難しい問題であったとしても、

です。

では社会人の場合はどうでしょうか?
社会人でやってることは、
大半が正解がありません。

わかりやすい例を考えていましょう。
あるパソコンメーカーが非常に高性能で
なおかつ本体がもう紙のように薄くて
軽いパソコンを開発したとします。
そしてそれを1万円で売り出すことを決めました。

画期的ですよね?

じゃあこの新商品のパソコンが絶対に売れるのか?

これは分からないんですね。

今の時点では確かに売れそうだと思う。

しかし、例えば当社が発表した翌月に、
ライバルメーカーが、
より高性能なパソコンを
8000円で販売したとしたら?

当然、当社の製品は、

一気に売れなくなってしまいます。

あるいははあまり現実的ではないですけれども、
薄くて軽いパソコンっていうニーズが、
いきなり消滅してしまう、
という事だってあり得ます。

パソコンは大きければ大きいほどいいよねという
価値観が万が一定着してしまった場合に、
薄くて小型のパソコンのニーズ市場性自体が
なくなってしまうわけです




社会人においてはこういったことが
日常茶飯時で起きてきます。

絶対、なんてものは無いんです。

つまり私たちはこうしさえすれば大丈夫、
絶対こうやるべき、というものがない中で、
一寸先は闇の中で日々戦っているわけです。

つまり、自信満々で指示を出す上司だって、
内心は不安で一杯です。

自信はあるにしても、不安とは言えないまでも、
優秀な上司ほど、より正しい答えを追い求めて
いるはず、なんです。

学生と社会人の違い。責任に押しつぶされて、うつで休職しないために。

その3:学生と社会人の違いを知っていれば、社会で通用する人材になる

つまり、仕事が出来ないのは新人のあなただけ
なんていうことは無い。

何も知らないのも、あなただけではない。
どのレベルでも、それぞれのレベルで、より
大きな不安と戦い、模索しているんです。

今の仕事に自信満々で部下のミスだけを指摘する
ような上司に、あなたが不幸にも付いてしまった
としても、この事を知っていたら、
分かるはずです。

上司が完璧で自分がクズ、などではなく、
この上司は、未だに学生のように、正解のある
生活をしているのだ、と。

あまりにも低いレベルで満足し、新しい挑戦も
一切しなければ、自分は正解を知っているという
思い込み、思い上がりも生まれるでしょう。

しかし、それは幻想です。

誰が見ても超一流のテニスプレーヤーが、
自分はこの練習だけしてこういう戦い方だけ
すればよい、なんて考えると思いますか?

自分が目指すもののレベルが上がれば上がるほど、
正解は見えなくなります。

見えているうちは、自分のレベルがまだまだ

ということなんです。

正解を知っているつもりの人と、

よりよい正解を常に探し求める人。

前者が上司であなたが後者なら、
今現在の仕事の能力はまるで違っていても、
あなたが上司を追い越せる日は近いでしょう。

逆に、あなたが前者なら要注意です。

上司や会社の指示に対して、バカバカしく
思える事もあるでしょう。

「こんなやり方で上手く行くはずがない」
と批判したくもあるでしょう。

でも、そんな正解は、社会には無い、のです。

だから、社会が矛盾だらけに見えたり、
自分以外の周囲が仕事を上手くやっている
ように見えるのは、思い込み、です。

そんなものに押しつぶされていても仕方がありません。
仕事のミスは必ず発生します。

だって、社会人に正解は無いのだから。
これさえやれば良い、なんていう都合のいい
答えはどこにも無い
だから、より正解に近づく為に必死に考える
より正解に近づく為に、より多くの人に教えを乞う
次はより正解に近い答えを導き出す為に、
今日を全力で頑張る。

それが出来る人が社会人、です。